巍々(ぎぎ)たり、とは山や建物の偉容を表すが、この形容がこれほど相応しい日本人は、滅多にいない。第1号車誕生の日に入社した偉丈夫は、ダットサンを北米で深く愛されたブランドに育てあげた。
『新世』2011年5月号掲載
昨年都内で開催した写真展「恒子の昭和」は、関西からも観客が来るほどの盛況で、握手攻めにあった。70年のキャリアは、女性の社会的な自立など論外という時代に始まった。
『新世』2011年2月号掲載
「飛行機は落ちる、鳥じゃないんだから」と語る現役最高齢のパイロットは、常に万全を期す。決してパニックに陥らない胆力は、壮絶な体験に培われた。
『新世』2010年6月号掲載
徒手空拳で立ち向かったブラジルでの牧場開拓。事業がようやく軌道に乗った頃、日本の若者の精神の荒廃を知る。祖国に恩返しをという一念で、子供達のキャンプ指導を始めて27年。
『新世』2010年12月号掲載
いじかむ—この茨城独特の表現は、〈意地を噛む〉から含意を想像できるだろう。水戸育ちの凛とした眼差しの奥には、熱い気概が宿っている。
『新世』2010年5月号掲載
「道」と名のつく世界には、政治やしがらみがつきまとう。異端を気取っただけでは、本当に独自の世界を築けはしない。漢字の始源の深奥へ向かう探求者には、追えばすむような背中など無いのだ。
『新世』2010年4月号掲載
<表記のご年齢は、『新世』掲載時のものです>