「気と骨」キトホネ

歩み続けるひとびと

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野上照代さん89歳

元黒澤プロダクションマネージャー

黒澤明監督『羅生門』は、ヴェネチア国際映画祭で日本映画初のグランプリを受賞。以来19作品、「世界のクロサワ」を約半世紀かたわらで支え、彼自身が「私の片腕」と表した女性。

『新世』2017年5月号掲載

加藤俊男氏90歳

東京日本橋 木屋 会長

江戸時代の問屋街日本橋室町。寛政四年(1792年)の創業の木屋は刃物全般の卸売を扱ってきた。早稲田大学で金属学を専攻した八代目当主は、理論に基づく画期的な商品開発に挑んだ。

『新世』2017年6月号掲載

篠原儀治氏92歳

篠原風鈴本舗 会長

江戸伝来の「江戸風鈴」の名匠。8歳から鍛えられ、92歳の今も宙に向けガラス玉を吹く姿は堂々として、手際も小気味よい。だが彼の戦中戦後の歳月は波乱と苦難に満ちたものだった。

『新世』2017年7月号掲載

添田清美さん97歳

高野山 真田坊 蓮華定院

霊場高野山の寺院では、中世から参詣者に宿坊を提供してきた。真田昌幸、幸村父子が仮寓した真田坊もその一つ。72年間切り回す女性がもてなすのは、文字通り「諸国」からの訪問者。

『新世』2017年8月号掲載

又吉健次郎氏86歳

金細工(くがにぜーく)またよし

琉球王府に仕えた金細工師の又吉家の七代目。沖縄の戦禍をこえて残った代々の道具と技を父から受け継ぎ、伝統の純銀の装飾品を、昔ながらの製法で作り続ける唯一の職人。

『新世』2017年9月号掲載

五十嵐菊子さん93歳

山形芸妓(げいぎ) 小菊

13歳で芸の道に入り16歳で芸妓に。地方(じかた)の三味線に徹し清元、常磐津、義太夫、長唄、小唄と芸歴80年。現役芸妓の彼女は、小唄や端唄の愛好家たちの大切な師匠でもある。

『新世』2017年10月号掲載

<表記のご年齢は、『新世』掲載時のものです>